医薬分業「院内薬局」規制

医薬分業「院内薬局」規制とは

医薬分業というのは、医師と薬剤師の仕事をきっちりとわけることです。

 

例えば、医師が診察をして薬を処方する場合、医師は患者の診察だけでなく、量の確認や飲み合わせ、飲み方の説明まで行わなければならず、負担が大きくなります。

 

そのため、医師は診察と薬の処方のみを行い、薬局で処方箋の内容を確認し、飲み合わせや量、飲み方などについて説明をすることで、ダブルチェックも行い、それぞれが自分の専門分野に没頭できることで医療の質を向上させることが可能になります。

 

これによって診察もスピーディーに行うことができますが、一方で患者は病院を出てから薬局までいかなければならないという負担もあります。

 

院内薬局規制とは

院内薬局規制

 

医療の質という観点から見ても、患者や薬の管理という観点から見ても、分業を行うことでのメリットは非常に大きいため、医薬分業を行っている病院は割合が高くなっています。

 

これによって現在ではほとんどの病院が調剤薬局と分かれていますが、これは国が定めた規制によるものです。

 

分業を行っている病院では、院内に薬局を作るなど、同じ建物や敷地内に病院と薬局を併設することができず、さらにそれぞれの間に道路やフェンスなどがなければならないという規制がありました。

 

これを、院内薬局規制といいます。そのため、重症の患者や高齢者など、近場でも移動が困難な患者にとっては非常に負担があり、規制を緩和してほしいという声が前から上がっていました。

 

これらの要望を受けて、2015年6月9日、厚生労働省は、分業を行っている病院の敷地内にも薬局を併設することを許可するという方針に切り替えました。

 

また、フェンスや道路などの制限も見直し、利便性を改善されましたので、今後は患者にとっても今までよりもかなり楽に薬を受け取ることができるようになります。

 

ただし、現時点ではやはり病院の建物内での薬局併設は禁止しており、敷地内のみに限られています

 

ある意味、近い場所に医師と薬剤師がいては独立性が保てず、医療の質を向上させるという当初の目的にそぐわなくなってしまいましたので、今後も建物内での併設は可能性としては低いといわざるを得ません。

 

医療費を高くするために薬を多く処方するといった方針の病院もありますし、患者の数が多すぎて処方を誤ってしまうといったトラブルをなくすためにも、今後はある程度距離を保ちつつ、患者にとって利用しやすい病院と薬局を作り上げていく必要があります

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